二段脈とは?

心室性二段脈(bigeminy)

二段脈
日本心臓財団HPより 二段脈の心電図

二段脈とは、洞調律と期外収縮が1対1の関係で繰り返し出現する状態です。

期外収縮の発生場所により上室性と心室性に分けられます。

期外収縮の時は心拍出量が少なくなるため脈がふれなくなります。

二段脈の法則(rule of bigeminy)

心房リズムが不規則な場合(心房細動や洞性不整脈のように)、二段脈の有無はP-P間隔の長さに依存し、P-P間隔が長いほど頻度が高くなります。

つまり、心室性期外収縮は,長い心室周期に続く心拍の後に出現しやすくなります。

P-P間隔が長いほどリエントリー回路が発生しやすくなり、PVCが発生しやすくなるためです。

不規則なリズムにおける二段脈の心室周期長依存性を指すために、”二段脈の法則 “という用語が用いられています1)

1)Mechanisms of intermittent ventricular bigeminy. I. Appearance of ectopic beats dependent upon length of the ventricular cycle, the “rule of bigeminy”. Circulation. 1955 Mar;11(3):422-30.

心電図の読み方パーフェクトマニュアル P252

タイトルとURLをコピーしました