連結期(coupling interval)
連結期とは期外収縮とその直前の基本調律の心拍との間の距離のことです。連結期は上室期外収縮と心室期外収縮の両方で用いられます1)。

一般的には上室期外収縮の場合は基本調律と心房期外収縮とのPP間隔、心室期外収縮の場合はQRS波の開始点同士(先行QRS波のonset→心室期外収縮QRS波のonset)が標準的な定義です2)。ただし、ホルター解析や日常臨床ではRR間隔としてR波のピークを測ることが多く、これはQRS波の形態が大きく違う場合でもR波のピークは比較的明確で再現性が高く誤差が少ないためです。

連結期が一定であることを固定連結期(fixed coupling)、変動するもの移動連結性(variable coupling)と表現することがあります。期外収縮は一般的には先行する興奮に関連して発生するため、同一部位からの期外収縮であれば基本的に連結期は一定(固定連結期)であり、波形も同じ形になります。連結期が異なる場合(移動連結性)は複数部位からの期外収縮や副収縮を疑う必要があります。厳密には副収縮の場合には連結期という表現は用いないとする報告もあります4)。

参考文献
2)Coupling interval variability of premature ventricular contractions in patients with different underlying pathology: an insight into the arrhythmia mechanism. J Interv Card Electrophysiol. 2018 Jan;51(1):25-33.←PVCの連結期を先行するQRS波の始まりとPVCの始まりとの間の距離として定義
4)Measuring ventricular extrasystoles. J Electrocardiol. 1975;8(4):325-31.←期外収縮をfixed coupling、parasystole、variable non-parasystolic couplingの3つに分類
書籍
心電図のABC P141, 149, 237

