捕捉収縮(capture beat)

房室解離の最中に洞結節の興奮が刺激伝導系を正常に伝導して心室を興奮させることにより、幅の狭い正常なQRS波が生じることを捕捉収縮(capture beat)と呼びます。

wide QRS頻拍において捕捉収縮が見られた場合、心室頻拍を示唆する所見とされています2)。一般的には頻拍のレートが遅い時により生じやすく、先行する心室頻拍と捕捉収縮のQRSとの間のRR間隔は、心室頻拍のRR間隔よりも短くなる傾向があります1)。

参考文献
2)What is this? VT versus SVT. BMJ Case Rep. 2013 Sep 23;2013:bcr2013200806.