「心電図の読み方 パーフェクトマニュアル」を循環器内科医が徹底レビュー

「パーフェクトマニュアル」を本音レビュー

「心電図の読み方 パーフェクトマニュアル」を循環器内科医が徹底レビュー
看護師
看護師

心電図を毎日見ているけど正直自信がない

初期研修医
初期研修医

上級医の先生に「この波形なんですか?」って何回も聞くの気まずい

学生
学生

心電図検定を受けたいけど、どの本がいいかわからない

私も心電図を勉強し始めた頃、心電図を見ても「正常?異常?よくわからない…」で終わってしまうことが多く、心電図のオススメ本を捜索し尽くした結果たどり着いたのがこの本でした。正直最初は「重いし高いし、大丈夫かな?」と思いましたが、実際に使ってみたら「これは間違いなくバイブル!」となり、今では一番使い込んでいる本になっています。この記事では、医療従事者・研修医・若手スタッフ・心電図検定を目指す人向けに


・本当に買うべき人/買わなくていい人
・他の本との比較(波形数・見やすさ)
・正直なメリット・デメリット


を、現場で何年も使い倒した視点で書いていきたいと思います。

「心電図の読み方 パーフェクトマニュアル」を循環器内科医が徹底レビュー

結論

買うべき人

  • 初期・後期研修医・循環器に携わるスタッフで心電図に「なんとなく」自信がない人 
  • 心電図検定2級・3級を目指している人 
  • 循環器ローテや臨床現場で「これ何?」と思ったときにすぐ調べたい人 
  • 先天性心疾患や珍しい波形までカバーしたい人

買わなくてもいい人

  • まだ心電図の基本(PQRSTの意味など)が怪しい超初心者 
  • 持ち歩き重視で軽い本が欲しい人 
  • 問題集メインで演習したい人

最大の魅力3選

波形が大きすぎて見やすい

「心電図の読み方 パーフェクトマニュアル」を循環器内科医が徹底レビュー

パーフェクトマニュアルの魅力は心電図波形が1ページに大きく記載されており、その波形の解説が見開きで続くという形式になっていることです。私が初めてこの本を開いた瞬間、『波形でっか!』と思わず声が出そうになりました。今ではこの巨大波形にすっかり魅了されています。他の心電図本だと、場合によっては波形が米粒のように小さくて「これ本当にP波?それとも本の汚れ?」と思ってしまいますが、この本はA4より大きい紙面に、1ページまるごと波形がドーンと載っているので非常に波形が見やすく、当直明けの眠たい目でもバッチリ見えます。

先天性心疾患までほぼ全て波形を網羅

私はわからない心電図に出会った時にこの本を利用していましたが、この本に載ってない波形はほとんどなかったので網羅性はかなり高いです。この本に載っていなければ、それは知らなくても生きていけるレベルです。この書籍は先天性心疾患までカバーしていますが、他の本ではほとんど見たことがないです。

「心電図の読み方 パーフェクトマニュアル」を循環器内科医が徹底レビュー

実際にどのくらいの数の波形が掲載されているのか気になったので他の書籍と一緒に調べてみました。心電図波形の数を私が持っている他の書籍(問題集は除く)と比較してみると上のグラフのようになりました。もっと心電図の数が多い書籍もあるようですが、上位であるのは間違いありません。これが「わからない波形を見たらパフェマ開けばOK」と言われる所以です。

辞書代わりにサッと引ける

波形パターンごとに章が分かれているので、「この波形って何だっけ?」と思った瞬間に辞書のようにパッと引けてとても便利です。目次がわかりやすく作られているので慣れれば秒で探し出すことができます。

注意すべきポイント

初心者0ベースだと挫折しやすい

基礎がサラッとしか触れられてないので「P波って何?」レベルだと、「基礎がないと心が折れる」「十二誘導が読めない状態で買ったら絶望した」みたいな声を聞くことがあります。なので超初心者の方は別の参考書で基礎固めてからこの本を買うのが鉄板ルートになります。

通読するべからず

見開きで1症例完結型なので、最初から通して読もうとすると同じような説明が繰り返される感じがして飽きる・混乱する・わからないといった事案が発生します。正しい使い方としてはわからない波形が出たら即開く「辞書・波形事典」として利用し、検定の勉強でも問題を解いてわからないとこだけ引くスタイルが効率が良いです。

ペースメーカー波形がほぼ載ってない

植え込みデバイス関連はほとんど触れられてないので、ペースメーカーやデバイスの勉強をしたい人は別冊が必須になります。

こんな人には超おすすめ/向いてない人

通読向きじゃないので、超初心者だと最初は「うわ、分厚すぎる…」と挫折するかもしれないので、まずは入門書を1冊読んでから、この本を2冊目に迎え入れるとスムーズです。基礎をある程度押さえた初期研修医、循環器疾患に携わるスタッフ、心電図検定3級・2級合格を目指す方には本当に最適です。辞書として1冊手元に置いておくと非常に有用です。私は初期研修医の頃にこの本を使い倒してページ端がボロボロになりましたが、今でも読み返すことがあり長年の相棒になっています。

研修医
研修医

同期は全員この本を持ってました

指導医
指導医

循環器内科医でなければこの本一冊で十分事足りると思います

まとめ

Amazonや楽天のレビューでも非常に評価が高く(平均評価4.4〜4.5前後)、長年愛されてロングセラーとなっているのも納得の一冊です。心電図でモヤモヤを抱えている人なら、この1冊で心電図を「なんとなく」読むから「自信を持って」読めるに変わります。安くはないし本自体も重いですが、現場で「助かった…!」となる回数は半端ではありません。心電図の本を一冊だけ選ぶなら私は迷わずこの本を選びます。

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