phase 4 block
心筋細胞の活動電位にはphase 0からphase 4まで5段階の相がありますが、その中でphase 4は静止期の相になります。洞結節・房室結節・ヒス束-プルキンエ系などのペースメーカ細胞では、Phase 4で緩徐な脱分極が起こります。

phase 4 blockとはヒス束-プルキンエ系の器質的障害があり、pauseや徐脈の後に次の興奮が伝導されなくなる現象です。自動能を有する刺激伝導系の心筋細胞では活動電位のphase 4で自然に脱分極が進み、静止膜電位が徐々に上昇しますが、通常よりも電位が上昇してしまうことによりNaチャネルが不活性化され、次の刺激が到達したときに興奮が伝わらなくなります1)。一方で頻拍依存性で心拍数が速くなるとブロックが出現する場合はphase 3 blockになります。

心電図所見
phase 4 blockは発作性房室ブロックの主要機序の一つと考えられています。徐脈依存性脚ブロックもphase 4 blockが原因であり左脚ブロック型が多いとされています。

参考文献
1)A Tale of 2 Blocks. Circulation. 2021 Mar 9;143(10):1062-1065.
