心室性二段脈(bigeminy)
二段脈とは、洞調律と期外収縮が1対1の関係で繰り返し出現する状態です。期外収縮の発生場所により上室性と心室性に分けられます。
期外収縮の時は心拍出量が少なくなるため脈がふれなくなることがあります。
二段脈の法則(rule of bigeminy)
心房リズムが不規則な場合(心房細動や洞性不整脈のように)、二段脈の有無はP-P間隔の長さに依存し、P-P間隔が長いほど頻度が高くなります。
つまり、心室性期外収縮は,長い心室周期に続く心拍の後に出現しやすくなります。P-P間隔が長いほどリエントリー回路が発生しやすくなり、PVCが発生しやすくなるためです。
不規則なリズムにおける二段脈の心室周期長依存性を指すために、”二段脈の法則 “という用語が用いられています1)。
参考文献
心電図の読み方パーフェクトマニュアル P252