double ventricular parasystole

double ventricular parasystoleは正常洞調律以外に独自に興奮する異所性中枢が心室に2つ存在している状態です。つまり、2ヶ所に起源を持つ心室副収縮であり、日本の文献では「重複副収縮」として報告されています2)。

異所性中枢を2ヶ所に有する副収縮(double parasystole)としては「心室+心室」だけでなく「心房+心房」、「心房+心室」も報告されています2,3)。

心電図所見

異所性中枢を2つ持っているため、心電図としては「洞調律+心室副収縮1+心室副収縮2」の波形になります。

異なる部位に中枢を持つため、心室副収縮はそれぞれQRS波形が異なります。連結期が異なるQRS波で波形が異なるものが存在するときはdouble ventricular parasystoleを疑う必要があります。

参考文献
1)Double, double…What’s the trouble? J Electrocardiol. 2013 Nov-Dec;46(6):718-20.
3)Double atrial parasystole showing intermittent trigeminy. Mater Med Pol. 1990 Jul-Sep;22(3):168-72.