異所性心房調律(Ectopic atrial rhythm:EAR)
異所性心房調律は、洞結節以外の心房内の部位が洞結節よりも速く活動電位を作り、心臓の主要なペースメーカとなることで発生します。
この電気的活動の起源は洞結節ではない(異所性)ので、P波は通常の形態とは異なります。
また、心拍数により呼び方が変わります。
・心拍数が100回/分未満:異所性心房調律
・心拍数が100回/分以上:心房頻拍
・心拍数が100回/分以上:心房頻拍
起源
異所性心房調律の発生起源はP波の形から推定することができます。推定方法は上室期外収縮の場合と同じです。
リスク
異所性心房調律の患者は、心血管疾患による死亡とペースメーカー植え込みのリスクが高いことが報告されています1)。
参考文献
心電図マイスターを目指す基礎力grade up講座 P16
心電図のみかた、考え方 応用編 P30-36