fast-slow AVNRT

通常型のAVNRTとは異なり、速伝導路(fast pathway)を順行性に伝導し、遅伝導路(slow pathway)を逆行性に伝導するためfast-slow AVNRTと呼ばれ、AVNRTの10%程度を占めるとされています1)。

fast pathwayを順行性に伝導してQRS波が出た後、slow pathwayを逆行性に伝導してP波が出るためQRS波から少し離れた場所にP波を認めます。

そのため逆行性P波はRR間隔の後半にあり、long RP頻拍と呼ばれます。

参考文献
1)Atrioventricular nodal reentrant tachycardia. Circulation. 2010 Aug 24;122(8):831-40.←CirculationのAVNRTのreview
書籍
エキスパートはここを見る心電図読み方の極意 P80-87