ラダーグラム(Laddergram)
ラダーグラムとは、心内興奮伝播を心房筋の興奮(P 波)・房室間伝導・心室筋の興奮(QRS波)に分けてダイアグラムで表示したものです。
ラダーグラムは時相分析図とも呼ばれ、P 波とQRS 波の関係や房室間の伝導様式を整理して興奮伝播を一目で把握できます。
![心臓刺激伝導系の興奮開始のタイミングと心電図波形の関係](https://sindenzu.com/wp-content/uploads/2021/12/laddergram1-1024x545.jpg)
ラダーグラムの書き方
![ラダーグラムの書き方](https://sindenzu.com/wp-content/uploads/2021/12/laddergram2-1024x764.jpg)
①P波の始まりに一致して、心房に縦線を入れます
②QRS波の始まりに一致して、心室に縦線を入れます
③心房の終わりと心室の始まりを房室伝導の時相で斜線で結びます
②QRS波の始まりに一致して、心室に縦線を入れます
③心房の終わりと心室の始まりを房室伝導の時相で斜線で結びます
作成に特別なルールありませんが、興奮進行方向に矢印( → )、PP 間隔・RR 間隔・PQ 間隔(ms)を記入、異所性刺激生成中枢を●、伝導途絶を⊥で表現してます。
必要に応じて心房より上位に洞結節の興奮や洞房伝導時間を追加します。
![](https://sindenzu.com/wp-content/uploads/2021/12/laddergram3-1024x783.jpg)
参考文献
1)検査と技術vol.43 no.4 2015.4 p294-299