パーキンソン病とは?

パーキンソン病

パーキンソン病とは、安静時振戦、筋強剛(固縮)、緩徐で減少した動作(運動緩慢)、および歩行または姿勢の不安定性を特徴とする、緩徐に進行する神経変性疾患です。

パーキンソン病 - 07. 神経疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版
パーキンソン病-病因、病理生理学、症状、徴候、診断および予後についてはMSDマニュアル-プロフェッショナル版へ。

パーキンソン病の心電図

パーキンソン病では何かを試みると手指が振戦する企図振戦という症状があります。心電図検査のために安静を指示すると、安静にしようとするほど振戦が出現します。

振戦は四肢に生じるので四肢誘導にアーチファクトを認めやすいです。

パーキンソン病による手足の震えによるアーチファクトをなくすためには、手足の付け根(腕や脚の近位部)に電極を設置することで、心電図の波形の震えや筋電位を減衰させたり消失させたりすることができます。

パーキンソン病やパーキンソン症候群では、300bpmの速度で連続した筋肉の痙攣が心房粗動(偽心房粗動)と間違われることがあリます。

時にはVTに似た非常に広い複合体を引き起こすことがあります。

パーキンソン病の心電図で偽性心房粗動
文献1より パーキンソン病の心電図

赤矢印はパーキンソン病の振戦による偽性心房粗動です。基線の揺れがノコギリ波パターンを持つ心房粗動の “F “波と解釈できます。

1)Main artifacts in electrocardiography. Ann Noninvasive Electrocardiol. 2018 Mar;23(2):e12494. 

エキスパートはここを見る 心電図読み方の極意 P11

タイトルとURLをコピーしました