Short-coupled variant of torsade de pointes
Short-coupled variant of Torsade de Pointes(Short-coupled TdP)は、1994年にLeenhardtらによって報告され、通常のTorsade de Pointesとは異なりQT延長を伴わずに連結期の短い心室期外収縮によって誘発される多形性心室頻拍(Torsade de Pointesパターン)です1)。

急激に心室細動に移行する場合があり、若年成人において原因不明の突然死の原因の一つです。ベラパミル(カルシウム拮抗薬)が唯一の有効な薬剤として使用されています。植込み型除細動器(ICD)の植込みが突然死の予防目的に行われます2)。
心電図所見
QT間隔

QT間隔は正常範囲内であり、QT延長を伴っている通常のTorsade de Pointesとは異なります。通常時は特異的な心電図所見が認められないため、Short-coupled TdPを診断することはしばしば困難です。
心室期外収縮

トリガーとなる最初の心室期外収縮が非常に短い連結期で出現し、しばしばT波の頂上付近に重なります。連結期は300msec前後であり、通常のTorsade de Pointesと比較して短くなっています。心室期外収縮の起源によりQRS波の幅は変わりますが、幅の狭いQRS波が見られることがあります。

多形性心室頻拍

TdP様のQRS波のねじれがある多形性心室頻拍が発生し、心室細動へ移行しやすいです。
