ST-segment hump sign

ST-segment hump signとは、主に運動負荷試験中に見られるST部分の特徴的な所見であり、ST部分に現れる上向きの膨らみのことで「hump」はこぶ状の隆起を意味しています1)。
心電図所見
J点の直後に凸状の小さな隆起(hump)が形成され、その後にupslopingなST低下が続くパターンが典型的です。心房再分極波(Ta波)が強調されてST部分に重なることで生じると考えられており、心房再分極の影響が強い場合にST部分の近位部がこぶ状に見えます。

臨床的意義
ST-segment hump signは安静時高血圧や運動時の血圧の過大反応、左室拡張障害との関連が報告されています。肥大型心筋症では、運動負荷時にこのサインが出ると突然死リスクが高いとする報告もあります。健常者や冠動脈疾患のない人では予後は比較的良好とされています。
