鑑別力grade up演習を本音レビュー


3級は合格できたけど2級の問題で毎回引っかかる

VTとSVTの鑑別に自信がない

1級目指しているのに類似波形の鑑別が苦手すぎる
心電図検定を受験する方は年々増えていますが、何をどうやって勉強したらいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。公式問題集も販売されていますが、1級の問題に対応していなかったり、解説も少なめだったりするので他の参考書も必要になります。

私も初めて心電図検定1級を受験したときは会場で問題を見て震えました。「WPWってA型・B型・C型だけじゃダメなの!? 」「PVC起源推定ってそこまで細かいの!?」「 VTの種類そんなに多いの!?」

何が出題されるか知らないと致命的ですよね

逆に知っていれば落ち着いて答えられる問題ですよ
この記事では、心電図検定合格を目指す人向けに
・本当に買うべき人/買わなくていい人
・他の本との比較
・正直なメリット・デメリット
を、心電図検定を複数回受験している私の視点で書いていきたいと思います。
結論
買うべき人
- 心電図検定3級はもう合格して(または余裕で受かりそうで)、次は2級・1級を狙ってる人
- 似ている波形の鑑別で毎回悩んでしまう人
- 111問の模擬問題を繰り返し解いて、鑑別力を「grade up」させたい人
買わなくてもいい人
- まだ心電図検定3級すら受けてない・基礎に不安がある人
- 3級をギリギリ合格したばかりで、まだ2級の壁を感じてない人
- 1回の通読で理解を深めたい人
最大の魅力3選
類似波形の「ひっかけ」に超強い鑑別力が身につく
Brugada vs 早期再分極、VT vs SVT with aberrancy、WPWのパターンなど、見た目がそっくりな波形を「根拠で除外」できる論理的思考が徹底的に鍛えられます。モジュール型解説BOXで「出題者の意図」「選択肢ごとの除外根拠」「臨床背景のポイント」が明確に解説されてるので、「なんとなく」から「これだから違う!」へ確実にgrade upできます。
3級→2級→1級を1冊でカバーするシームレス設計

ベーシック編(41問:3級相当)→アドバンス編(70問:2級・1級相当)の合計111問で、段階的に難易度が上がるので次は何を勉強すればいいか迷わずに勉強できます。他の本だと「3級用」「1級用」と別冊買う必要がありますが、これ1冊で中級〜上級を網羅できるコスパの高さがメリットです。
イラスト・フローチャート・付録が充実

解説がイラスト多め・丁寧で、解剖・電気生理・病態をシンプルにまとめつつ、P波道場やテーマ関連BOX早見表(巻末付録)が試験直前・会場持ち込みに非常に便利です。模式図だけじゃわからない問題にも対応してるので、暗記じゃなく本質を理解することができます。
注意すべきポイント
基礎を固めてからがお勧め
ベーシック編(41問)は3級相当ですが、すぐにアドバンス編(70問:2級・1級寄りの難問)へ移行するため、基本の波形や単純な不整脈の判読が曖昧だと「何これ全然わからん…」と心が折れます。「基礎がないと難しい」「自分がやるには早すぎた」みたいな意見も聞かれ、完全初心者〜3級直前レベルにはハードルが高めと言えます。
繰り返し演習は必要
モジュール型解説BOX(出題意図・選択肢除外根拠・臨床注意点)が素晴らしい反面、問題を自分で解いて解説を深く読み込んで根拠を再現しないと本当の力がつきません。問題集全般に共通して言えることですが、111問を「1周通読だけ」で終わらせようとすると身につかない感が強いです。この本は本気の演習本なので、忙しい人で時間をかけて何回も解き直せない場合は効果を実感しにくいかもしれません。
まとめ
出題範囲で多くの受験者が苦手意識を持つ部分を網羅しており、解説もイラストを交えて非常にわかりやすくかつ丁寧に説明されており心電図検定受験者には必須の本と言えます。この本を持ってるか否かで合否が分かれても不思議ではありません。付録のP波道場まで熟読し、試験会場に持って行って最後まで勉強し、心電図検定の合格バッジをゲットしてみんなに一目置かれる存在になりましょう。

