若年性T波(Juvenile T wave)

正常な小児の心電図では右側胸部誘導のT波は陰性であり、これをJuvenile T waveと呼びます。一般的にはV1-3に限局した浅くて非対称の陰性T波になります1)。

通常8歳頃まで続き、その後は陽性T波に変化しますが、思春期初期まで持続することもあります2)。

持続性若年性T波パターン(persistent juvenile T wave pattern)

持続性若年性T波パターン(PJTWP)は、健常成人における右側胸部誘導の陰性T波を特徴とし、小児期からの正常な心電図変化が停止した状態と考えられています1)。
参考文献
2)Electrocardiographic manifestations: pediatric ECG. J Emerg Med. 2008 Nov;35(4):421-30.