J点(J point)

J点はQRS波とST部分の接合点です1)。QRS波は角度が急峻でありST部分は角度がなだらかなので、移行部分(変曲点)がJ点となります。J点の「J」は接合部を意味する「Junction」に由来しています。

ST低下やST上昇はJ点を基準にして判断するので、J点の位置を認識することは非常に大切になりますが、実際の波形では「ここがJ点」と明確に言いにくいケースも少なくありません。
J波
J点と似ている言葉としてJ波があります。J波はJ点そのものではなく、J点付近に形成される波形です。ノッチ・スラーまたはドーム状の陽性波であり、低体温で有名なOsborn波もJ波です。他にも早期再分極、高カルシウム血症、Brugada症候群などで見られます。

J波がある場合のJ点の扱いに関しては、明らかなノッチがある場合はノッチの頂点をJ点、スラーがある場合はスラーの開始点やピークをJ点とする考え方があります。近年の早期再分極に関連する定義では、ノッチのピークやスラーの開始点をJp(J peak)として扱うことが多いです2)。

参考文献
2)The Early Repolarization Pattern: A Consensus Paper. J Am Coll Cardiol. 2015 Jul 28;66(4):470-7.
書籍
今さら聞けない心電図 P60-61
レジデントのためのこれだけ心電図 P115
心電図のみかた、考えかた 基礎編 P284-285
あなたが心電図を読めない本当の理由 P320-322

