T波(T wave)
T波は各QRS複合体の後の波であり、心室再分極を表します。通常、QRSが陽性の時はT波は陽性、QRSが陰性の時はT波は陰性となります。
ちなみに心房筋の再分極を表す波形も存在しておりTa波と呼ばれます。
心室の再分極のタイミングはバラバラですが、始まりと終わりはT波の開始と終末に一致しています。
正常なT波振幅の上限は、肢誘導で0.5mV、胸部誘導で1.0mVとされています1)。下限はR波高の1/10とされています。
参考文献
1)Macfarlane PW, Lawrie TDV: Appendix 1: Normal limits, inComprehensive Electrocardiography. New York, Pergamon, 1989,pp 1446-1457
心電図の読み方パーフェクトマニュアル P36-37
ほぼ初めての心電図 P97-98
あなたが心電図を読めない本当の理由 P89-96