カブレラ配列(Cabrera sequence, Cabrera system)

肢誘導を左方から右方に向かって時計回りに「aVL誘導→Ⅰ誘導→-aVR誘導(aVRの波形を上下逆転させた波形)→Ⅱ誘導→aVF誘導→Ⅲ誘導」の順番に並べ替えた配列になります。

通常の肢誘導の配列ではaVR誘導が右上から心臓を覗き込む形になっており、かつ心電図での表示順も「Ⅰ誘導→Ⅱ誘導→Ⅲ誘導→aVR誘導→aVL誘導→aVF誘導」となっているため連続性が分かりにくいですが、カブレラ配列ではaVR誘導を反転させることで解剖学的に連続した順序で表示されるので梗塞部位の把握などに有用とされています。

名称の由来
カブレラ配列は、この心電図の配列を提案したメキシコの心臓学者、マヌエル・カブレラ(Manuel Cabrera)にちなんで名付けられました。彼は心電図の解釈を改善するために、特定の誘導の表示順序や極性を変更する手法を提唱しました。