クーメル現象とは?

クーメル現象(coumel phenomenon)

クーメル現象(coumel phenomenon)
文献1より クーメル現象

クーメル現象はnarrow QRS頻拍に機能的脚ブロックが伴った場合に頻拍周期が延長する現象です。

クーメル現象(coumel phenomenon)
文献1より クーメル現象の模式図。A:左脚ブロックにより心拍周期が長くなる(320ms)、B:脚ブロックがないため副伝導路までの距離が短くなり、心拍周期が短くなる(280ms)

クーメル現象は脚ブロックと同側(右脚ブロックであれば右室、左脚ブロックであれば左室)の副伝導路を逆行性伝導する房室回帰性頻拍(AVRT)を示唆する所見です。

クーメル現象(coumel phenomenon)

脚ブロックにより反対側の心室に伝導してから副伝導路を有する心室に興奮が伝わるため、迂回する分の時間が頻拍周期で延長します。

参考文献

1)Wide and Narrow QRS Complex Tachycardia With Cycle Length Alternans: What Is the Mechanism? Circulation. 2021 Nov 30;144(22):1824-1826.

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