「実力心電図 「読める」のその先へ」を循環器内科医が徹底レビュー

実力心電図を本音レビュー

実力心電図 「読める」のその先へ
看護師
看護師

心電図検定でWPW症候群の典型的な波形が出ても自信がない

学生
学生

波形以前に心電計とかノイズとかわからない

研修医
研修医

臨床でわからない波形に出会ったときに参考にすべきものがわからないです

心電図の典型的な所見を知りたい、見たいと思ったことはありませんか?調べてみても意外に見当たらなくて困ったことも多いと思います。そんな時こそ学会公式の参考書である「実力心電図」がおすすめです。

結論

買うべき人

・典型所見を網羅的に見たい人

・心電図検定受験者で公式の信頼性を求める人

・心電図専門士の受験・更新を目指す人

買わなくていい人

・完全初心者

・問題演習で「解く力」をつけたい人

・詳細なイラスト・フローチャート・根拠の積み重ねによる解説を求める人

最大の魅力3選

基礎から臨床実践まで「教科書らしい」充実した構成

前半(第1〜5章)は心電図の原理・心電計の性能・雑音対処・実臨床検査・安全対策など、教科書的な内容を体系的に学ぶことができます。特に心電計の構成・分類・性能や事故防止・急変対応は他の入門書では薄い部分をしっかりカバーしています。ちなみにこの部分は心電図専門士の試験では必ず出題されます。

研修医
研修医

この本は心電図専門士の公式テキストになっています

指導医
指導医

私が心電図専門士を受験したときはP43の図がそのまま出てましたね

後半の判読章は病態・疾患ごとに波形をまとめ、鑑別ポイント・臨床背景も簡潔にまとまっています。「知識の整理に最高。高度な内容もチラホラあってステップアップ感がある」 「パーフェクトマニュアルと併用で最強」 との意見もあり、暗記じゃなく本質理解+実力向上を目指す人にとって「読める」から「実力がつく」を実感できる1冊です。

視覚的に「その先へ」進める

A4変形サイズで波形が実物大・大きくクリアに掲載されているので一目で判読可能です。各心電図ごとに「着目すべき心電図所見」として、リズム→軸→P波→QRS→ST-T→QTなど体系的に矢印で指摘しており、単なる波形の貼り付けじゃなく、「ここのポイントを見る!」が明確で、判読のステップが自然に身につきます。「大判で実物大波形が見やすい」「波形の視覚的理解の質が段違い」など評価されています。

研修医
研修医

デルタ波のような細かい波形はページが大きいと見やすいですね

指導医
指導医

この本ではA型・B型・C型の3つとも波形が記載されてます

学会公式の圧倒的な信頼性と網羅性

実力心電図 「読める」のその先へ

日本不整脈心電学会が直接編集・発行しているため、検定出題基準やガイドラインに完全に準拠しており、「これ読めば間違いない」という安心感が抜群です。内容は基礎知識(心臓解剖・活動電位・刺激伝導系・心電計構造・雑音対処・安全対策・ホルター/負荷試験の実臨床視点)から、第6章の121症例の典型波形判読まで幅広くカバーしていて、成人・小児の正常心電図、先天性心疾患まで網羅され、「珍しいパターンも載ってる」と絶賛されています。

注意すべきポイント

初級者向けではない

解説が矢印付きの指摘が中心で非常にシンプルなので、「なぜこの波形になるのか?」の機序・基礎の深掘りが少ないため、基礎部分が曖昧だと「理解が進まない」「難しすぎる」状態になりやすいです。心電図検定に合格するだけなら必須とまでは言えず、完全初心者〜3級受験者では別の本で基礎固めをして、その上で波形を網羅的に確認したい場合に検討した方が良いでしょう。

図・イラストによる深掘りは少なめ

12誘導心電図の波形自体は大判A4で大きく見やすいですが、心電図波形以外の図(解剖図・ベクトル図・フローチャートなど)が少ないです。他のイラスト・フローチャート多めで「なぜそうなるか?」を視覚的に叩き込める本と比較すると、この本は「矢印で指摘 → テキストで説明」が中心なので、視覚的に機序を深く理解したい人は他の書籍で補完が必要になります。

まとめ

解説がシンプルで図表が多いわけではないので初学者にとってはハードルが高いかもしれませんが、その分あらゆる心電図が網羅されており、文句なしで心電図を勉強する人にお勧めしたい本です。

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