心房頻拍とは?

心房頻拍(atrial tachycardia)

心房頻拍
文献1より 心房頻拍

心房頻拍は心房内の洞結節以外の場所で興奮が発生し、頻拍となっている状態です。機序としてはリエントリーや異常自動能があります。

心房頻拍(atrial tachycardia)

心電図の特徴は以下の通りです。

・心拍数100/分以上の頻拍

・洞調律時と同じQRS波

・洞調律時と異なるP波
心房頻拍(atrial tachycardia)

QRS波はnarrowでリズムは整になります。

心房頻拍の起源が洞結節の近くの場合、P’波は洞調律のP波とほとんど同じ波形となることで見分けがつかないことがあり、心電図波形のみでは判断が困難なことがあります。

複数の興奮起源がある場合、様々なP’波を認め多源性心房頻拍と呼ばれます。

参考文献

1)Focal Atrial Tachycardia Originating From the Right Atrial Appendage Masquerading as Inappropriate Sinus Tachycardia. JACC Case Rep. 2021 Sep 1;3(11):1379-1381. 

今さら聞けない心電図 P172-173

心電図マイスターによる3→1級を目指す鑑別力grade up演習 P77-78

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