自動能とは?

自動能(automaticity)

刺激伝導系である洞房結節、房室結節、ヒス束、右脚・左脚、プルキンエ線維は自発的に電気的興奮を発生する特性を持っていて、これを自動能と呼びます。心房筋の一部や肺静脈心筋も自動能を有するとされています。

自動能(automaticity)
発生する特性を持っていて、これを自動能と呼びます。心房筋の一部や肺静脈心筋も自動能を有するとされています。

生理的条件下では心房筋や心室筋などの固有心筋は自発的に興奮を発生することはありません。しかし、さまざまな病態下で静止膜電位が浅くなると自発的に興奮が発生することがあり、これを異常自動能と呼びます。

自動能(automaticity)
し、さまざまな病態下で静止膜電位が浅くなると自発的に興奮が発生することがあり、これを異常自動能と呼びます。

洞結節に近い方を上位中枢、プルキンエ線維に近い方を下位中枢と呼び、上位から下位に向かうにつれて自動能による興奮頻度は少なくなっていきます。

自動能(automaticity)
洞結節に近い方を上位中枢、プルキンエ線維に近い方を下位中枢と呼び、上位から下位に向かうにつれて自動能による興奮頻度は少なくなっていきます。

通常は洞結節の自動能が一番興奮頻度が多いので、下位の自動能は抑制されています。上位の興奮が伝導することで下位の興奮周期がリセットされるためです。

活動電位

自動能を持つ心筋細胞では、活動電位が終了した後の第4相に膜電位が徐々に浅くなる緩徐拡張期脱分極を示します。固有心筋では第4相は深い静止膜電位(約-90mV)に保持されますが、特殊心筋では膜電位が徐々に脱分極することで閾値に達して活動電位が自然発生します。

参考文献

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