二方向性心室頻拍(bidirectional VT)

一拍ごとにQRS波の軸が変化する心室頻拍を二方向性心室頻拍と呼びます。QRS波の軸(向き)がほぼ180度交互に変化するので心電図を見たときにQRS波の主な向きが交互に上と下に切り替わっています。非常に珍しいパターンであり、この特徴的な見た目が「二方向性」と呼ばれる理由です。
原因
カテコラミン誘発性多形性心室頻拍(CPVT)やジギタリス中毒、トリカブト中毒などの際にみられる特徴的な心室頻拍として知られています。その他の原因としては以下のものが報告されています1)。

心電図所見

心室頻拍なのでRR間隔は規則的でQRS幅は広くなっています。毎拍ごとに軸が交互に変化し、左軸偏位→右軸偏位→左軸偏位(上方軸→下方軸→上方軸)のようになります。多くの場合、右脚ブロック型パターン+軸の交互変化になっています。

