Chapman’s sign

Chapman’s signは、左脚ブロックを伴う心筋梗塞の診断基準として、1957年に初めて報告されました1)。ノッチを特徴とする心電図所見です。
特徴
Chapman’s signの定義は以下の通りです1)。
・I、aVL、V6誘導のR波の上行部分の50msec以上のノッチ

Chapman’s signは感度は低いですが、特異度は92%と高いです3)。そのため、Chapman’s signが見られた場合は心筋梗塞の可能性が非常に高くなります。
他の診断基準
左脚ブロックが存在する場合に、急性心筋梗塞の有無を判断することは困難であり、Chapman’s signのほか、Sgarbossa’s criteriaやCabrera’s Signが有用です。