Cabrera’s Sign
CabreraとFriedlandは、V3-V5誘導のS波の上行部分(up-slope)におけるノッチが、左脚ブロックを伴う心筋梗塞の診断に高い特異性を持つことを報告し1)、一般にCabrera signと呼ばれています。
特徴
Cabrera’s Signの定義は以下の通りです。
・V3-V5誘導のS波の上行部分に発生する40msec以上のノッチ
左脚ブロックまたはペーシングリズムを伴う心筋梗塞の診断に用いられますが、心筋梗塞に対する感度は27%(前壁中隔梗塞では47%)と低いです3)。
他の診断基準
左脚ブロックが存在する場合に、急性心筋梗塞の有無を判断することはしばしば困難であり、Cabrera’s Signのほか、Sgarbossa’s criteriaやChapman’s signが有用です。