遅延後脱分極とは?

遅延後脱分極(delayed afterdepolarization:DAD)

活動電位の再分極終了直後に小さな脱分極が起こることがあります。これを遅延後脱分極と呼び、細胞内のCaの上昇がその原因となります。

遅延後脱分極(delayed afterdepolarization:DAD)

この遅延後脱分極が閾値電位に達すると新たな活動電位が発生することがあり、これを撃発活動(triggered activity)と呼びます。

遅延後脱分極(delayed afterdepolarization:DAD)

ジギタリス中毒や虚血・再灌流で細胞内Ca過負荷がおきた時、筋小胞体からCa遊離がおき、それに伴ってNa+/Ca2+交換系が活性化され、Naチャネルが開いて再び脱分極を起こすことで撃発活動の発生につながります。

遅延後脱分極(delayed afterdepolarization:DAD)

撃発活動は不整脈の成因となり、遅延後脱分極の場合はカテコラミン誘発多形心室頻拍がよく知られています。

参考文献

抗不整脈薬の考え方、使い方 P73-75

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