非特異的心室内伝導障害(non-specific intraventricular conduction delay:NSIVCD)
非特異的心室内伝導障害とは、非特異的または原因が特定できない心室内における伝導障害のことです。
QRS持続時間が成人で110ms以上、8~16歳の小児で90ms以上、8歳未満の小児で80ms以上で右脚ブロックまたは左脚ブロックの基準を満たさない場合と定義されています2)。
伝導障害の背景因子として、線維化、心筋梗塞の既往、左室肥大による局所的な心筋瘢痕化などが考えられており、二次的なST-T変化を生じることが多いです1)。
参考文献
2)J Am Coll Cardiol. 2009;53(11):976.
心電図マイスターによる3→1級を目指す鑑別力grade up演習 P103-104