aVR sign
ブルガダ症候群ではaVR誘導のR波増高が不整脈イベントのリスクであることが報告されており、aVR signと呼ばれています。aVR signは以下のように定義されます1)。
・R波が0.3mV以上、またはR/qが0.75以上
ブルガダ症候群は右室の伝導遅延を伴うことが知られています。aVR signは右室の伝導遅延を反映している可能性があり、その結果、電気的不均一性が大きくなり、不整脈のリスクが高くなると考えられています。
参考文献
1)aVR sign as a risk factor for life-threatening arrhythmic events in patients with Brugada syndrome. Heart Rhythm. 2007 Aug;4(8):1009-12.←aVR signを認めるブルガダ症候群患者の84%が50ヵ月の追跡期間中にイベントを発症した。