非伝導性心房期外収縮とは?

非伝導性心房期外収縮(blocked PAC)

非伝導性心房期外収縮(blocked PAC)
文献1より 非伝導性心房期外収縮

非伝導性心房期外収縮とは、先行する洞調律による房室結節の不応期に心房期外収縮が生じることで興奮が心室へ伝導されずにブロックされることです。non-conducted P wavesとも呼ばれています。

非伝導性心房期外収縮(blocked PAC)

P’波が見えにくい場合もあり、QRS波とT波が欠如して長い休止期ができるので洞性徐脈や房室ブロックなどと紛らわしくなります。T波にP’波が重なるとP on Tと呼ばれ、P’波を見つけるのが難しいことがあります。

非伝導性心房期外収縮(blocked PAC)

休止期の前のT波と洞調律時のT波の波形と比較することが非常に重要になります。少しでも波形が異なればP’波が隠れている可能性があります。

非伝導性心房期外収縮(blocked PAC)

参考文献

1)Symptomatic bradycardia caused by premature atrial contractions originating from right atrial appendage. Indian Pacing Electrophysiol J. 2013 Jun 25;13(3):114-7.

書籍

心電図マイスターによる3→1級を目指す鑑別力grade up演習 P115-116

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