電位(electric potential)
心電図は心臓の電気現象を体表面電極により測定したものです。その信号は微弱であり、活動によって生じた電位変化を感知する増幅器を使用します。
2点間の電位差を検出することにより、心臓の興奮の様子が心電図の波形として表わされます。その測定原理は、興奮が電極に近づくと陽性の電位変化となり、興奮が遠ざかると陰性の電位変化となります。
心電図では縦軸が電位を表しており、1mmが0.1mVを基準としています。校正波という表示が1mVを表しておりますが、波形の大きさに合わせて校正波の大きさも変わるため注意が必要です。
電位が大きければ波形の振幅は大きくなり高電位と呼ばれ、電位が小さければ波形の振幅は小さくなり低電位と呼ばれます。
参考文献
心電図の読み方パーフェクトマニュアル P18