fine AFとは?

fine AF

fine AFとは、細動波(f波)の振幅が小さい心房細動のことです。fineは「細かい」という意味です。それに対して「粗い」という意味でcoarse AFも存在します。

細動波による分類

4種類の心房細動
文献1より 4種類の心房細動

心房細動はV1誘導の細動波(f波)の振幅の大きさによって4つに分類されます1)

・straight-line type:f波が基線と区別できない

・fine type:f波が0.5mm未満

・coarse type:f波が0.5mm以上2.5mm以下

・very coarse type:f波が2.5mmより大きい
fine AF

fineとcoarseの違い

心房組織がまだ生存能力を維持している場合、心房収縮の反映としてcoarse f波が見られると言われています2)。f波は心房の生存率と収縮力の指標であると言われています。

基礎疾患別のfine Af、coarse Afの割合
文献3より 基礎疾患別のfine AF、coarse AFの割合

心房細動の種類は基礎疾患と関連しており、特に僧帽弁狭窄症の患者では、fine AFよりもcoarse AFの頻度が高いです3)

参考文献

1)Fibrillatory wave size in the diagnosis of heart disease. Can Med Assoc J. 1966 Sep 24;95(13):684-5. 

2)The diagnostic importance of fibrillatory wave size. Circulation. 1962 Jun;25:991-4. 

3)Fine vs. coarse atrial fibrillation: which one is more risky? Cardiology. 2007;107(3):193-6. 

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