徐脈頻脈症候群とは?

徐脈頻脈症候群(tachycardia-bradycardia syndrome)

文献1より 徐脈頻脈症候群

上室性の頻脈の停止後に徐脈をきたす不整脈を徐脈頻脈症候群と呼びます。上室性の頻脈は心房細動が多いですが、心房粗動や発作性上室性頻拍などでも生じます。

頻拍発作により洞結節は高頻度の刺激を受けるため活動が抑制されます。これをoverdrive suppressionと呼びます。

徐脈頻脈症候群(tachycardia-bradycardia syndrome)

頻拍停止後は洞性徐脈洞停止洞房ブロックの状態であり自動能の回復に時間がかかるためRR間隔の延長が生じます。

徐脈頻脈症候群(tachycardia-bradycardia syndrome)

洞不全症候群の分類であるRubenstein分類ではⅢ群に分類されます。

徐脈頻脈症候群(tachycardia-bradycardia syndrome)

参考文献

1)Left Bundle Area Pacing for Tachycardia-Bradycardia Syndrome in a Patient With Dextrocardia. JACC Case Rep. 2022 Sep 21;4(18):1213-1217.

書籍

ほぼ初めての心電図 P186-188

今さら聞けない心電図 P138-139

心電図マイスターによる3→1級を目指す鑑別力grade up演習 P39-40

タイトルとURLをコピーしました