Sinus sign

Sinus signとは、主に体動や振戦によるアーチファクトが心室頻拍様に見える場合に、本物の心室頻拍と鑑別するためのサインの一つです。Huangらが提唱した、振戦による偽物の心室頻拍を見分ける3つのサインのひとつであり、他にはSpike sign、Notch signがあります1)。
心電図所見

Sinus signはI・II・III誘導のいずれか1つの誘導でP波・QRS波・T波がはっきりと見える正常な洞調律が保たれていることを指します。

例えば振戦が右上肢に強く出て、他の四肢にはほとんど出ていない場合、振戦の影響を受けていない電極(左上肢・左下肢)が関与するⅢ誘導では正常な波形が記録されます。 このため1つの誘導だけ正常に見えるという現象が生じます。アーチファクトが肢誘導の1つ以外に生じるメカニズムはAslanger’s signの場合と同様になります。

参考文献
2)Tremor mimicking ventricular tachycardia. CMAJ. 2015 Jul 14;187(10):E326.

