VT後の交代性脚ブロック
上記の心電図のVTは心室期外収縮で終了します。
続く洞調律時の左脚ブロックは、VT終了時の心室期外収縮が左脚に逆行性に侵入した結果、左脚が不応期となります。
その後の洞調律時に左脚ブロックが持続するのは、左脚への逆行伝導が継続しているためです。
左脚が不応期である間に洞調律からの刺激がHis束に到達し、右脚は伝導、左脚は不応期のためブロックされます。
右脚の遅い伝導の結果,心室の興奮、左脚への逆行伝導が起こり,PR間隔は300msと遅くなります。
洞調律のレートが遅くなると、左脚はもはや不応期ではなくなり、左脚の伝導の結果、心室の興奮、右脚への逆行伝導が起こり、PR間隔は200msと早くなります。