マハイム束とは?

マハイム束(Mahaim fiber)

マハイム束はマハイム線維とも呼ばれ、右心房と右脚束枝をつなぐ線維です1)。マハイム束は順向性のみ伝導し、減衰伝導の特性を持ちます。

マハイム束はマハイム繊維とも呼ばれ、右心房と右脚束枝をつなぐ線維です1)。マハイム束は順向性のみ伝導し、減衰伝導の特性を持ちます。

この線維が関与するAVRTは順向性にマハイム束を伝わり、逆行性に房室結節を上昇するので逆方向性房室回帰性頻拍(antidromic AVRT)となります。

1938年にマハイムが房室結節と心室をつなぐ副伝導路(nodoventricular fiber)を病理で発見しました。当初は房室結節から束枝または心室に繋がる線維とされており現在では古典的マハイム束と呼ばれます。

その後、マハイム束と考えられていたものは心房と束枝(右脚)をつなぐatriofascicular fiberであるとされたため、現在ではマハイム束と言うとatriofascicular fiberのことを指します。

参考文献

1)Mahaim fibers: Should they be renamed? Heart Rhythm. 2020 Jan;17(1):161-162.

2)Mahaim Revisited. Arrhythm Electrophysiol Rev. 2022 Apr;11:e14.

解剖
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