発作性房室ブロックとは?

発作性房室ブロック(paroxysmal atrioventricular block)

一過性にⅡ度またはⅢ度房室ブロックが生じることを発作性房室ブロックと呼びます。

発作性房室ブロックは3つに分類されています。

・内因性発作性房室ブロック
(I‐AVB:Intrinsic paroxysmal atrioventricular block)

・外因性迷走神経発作性房室ブロック
(EV-AVB:Extrinsic vagal paroxysmal atrioventricular block)

・外因性特発性発作性房室ブロック
(EI‐AVB:Extrinsic idiopathic paroxysmal atrioventricular block)

3つの発作性房室ブロックにはそれぞれ特徴があります。

内因性発作性房室ブロック(I‐AVB)

発作性房室ブロック
文献1より intrinsic AVB (I-AVB)の心電図

外因性迷走神経発作性房室ブロック(EV-AVB)

発作性房室ブロック
文献1より extrinsic vagal AVB (EV-AVB)の心電図。PP間隔の漸減、房室伝導の遅延(PRの延長)。

外因性特発性発作性房室ブロック(EI‐AVB)

発作性房室ブロック
文献1より extrinsic idiopathic AVB (EI-AVB)の心電図。PP間隔の変化なしに突然発症する完全房室ブロックと、7秒の長い心室無収縮が特徴。

特徴のまとめ

それぞれの発作性房室ブロックの特徴に関してまとめました。

発作性房室ブロック

参考文献

1)Syncope and paroxysmal atrioventricular block. J Arrhythm. 2017 Dec;33(6):562-567. ←3つの発作性房室ブロックの臨床所見含めた特徴のreview

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